【使い方について】

Q.化学薬品や電解水による消毒を行っています。Dr.Nanoとの併用は可能ですか?また相乗効果はありますか?

A. Dr. Nanoが生成するナノバブル水は、原料は水道水であり、元々溶けていた空気のナノバブル気泡ですので、水道水と併用して問題のない化学薬品との組み合わせには問題はありません。
具体的には、過酸化水素水や次亜塩素酸水と考えられますが、Dr. Nanoが下流にある場合でも、これらの化学薬品によるDr. Nanoの腐食の心配はありません(但し、オゾンを使う場合にはご相談ください)。
相乗効果についてですが、化学薬品の弱点を補う効果はあると考えられます。すなわち、バイオフィルムが一度できてしまうと、水道水中に含まれる塩素を含む化学薬品はバイオフィルム下まで届かず、殺菌できませんが(そのため、生菌が増殖し続けます)、Dr. Nanoが生成するナノバブルでバイオフィルムを剥離できれば、化学薬品はバイオフィルム下の生菌に届きやすくなり、殺菌あるいは増殖を止める可能性が高まると考えられるからです。

Q.ユニットの交換を予定しています。Dr.Nanoは新しいユニットに付け替えできますか?あるいはDr.Nanoを導入するのは新品のユニットを入れる時が良いですか?

A.既設のユニットにDr.Nanoを取り付けても、ユニットの交換をする時に既設のDr.Nanoを残して頂ければ、新しいユニットにそのまま付け替え可能です。交換前のユニットでバイオフォルム剥離効果をご確認いただき、その後、新しいユニットに交換をして、Dr.Nanoを使い続けるというケースはよくあります。
また、新品のユニットでは、Dr.Nanoの生成するナノバブル水がユニットのウォーターラインに常時充填されることで、バイオフォルムが付きづらい環境が維持されますので、ユニット交換時にはぜひ導入をご検討されることをお勧めします。

Q.古いユニットでも効果はありますか?

A.古いユニットでも効果はありますが、経年や環境、汚れ具合によります。バイオフィルム汚染が懸念されるユニットの場合の使い方をまとめてありますので、参考にされてください。

Q.0.1μm(100nm)の除菌フィルターがついている場合、ナノバブルは通りますか?

A.100nm以上のフィルターがついていてもナノバブルは問題なく通過します。また、Dr.Nanoで剥離効果を生んでいるのは100nm未満のナノバブルと考えられています。

Q.休診日明けには、3wayシリンジやタービン等から長く水を排出(フラッシング)する必要があるということは、やはり水の流量で押し流しているのでしょうか?

A.ナノバブル水のバイオフィルム剥離能は、浸けおき効果と押し流し効果の組み合わせであることが分かっています。
休診時間、休診日には浸けおき効果が発揮されるので、浸けおきにより剥離したバイオフィルムを押し流して排出してください。
透明のビンにフラッシング水を取ると剥がれたバイオフィルムを目視できることがあります。その場合、透明になるまでフラッシングしてください。

Q.口内のバイオフィルム、歯垢、歯石の除去もできますか?

A.口腔内バイオフィルム、歯石、歯垢の除去が簡単になった、出血が減ったなどのご報告を頂いておりますが、薬機法の観点から歯科医師にお尋ね下さい。

Q.ユニット内には水の加熱器がありますが、ナノバブルに影響はありますか?

A.煮沸してしまうとナノバブルは消滅してしまいますが、体温程度への加熱では影響はありません。

【取付工事に関して】

Q.Dr.Nanoから水漏れの可能性はありますか?

A.本体はABS素材の削りだしによる一体加工であり、金属ピンを本体に締め込みしていることから隙間ない構造で、Dr.Nano自身に水漏れの可能性はありません。

Q.取付工事による水漏れの心配はありますか?

A.ネジ部はストレート(基本G1/2規格)で仕上げてありますので、一般的なフレキ管(ストレートネジ)との接続は簡単です。通常の取付業者さんが、耐久性の高いパッキンを使って施工すれば、水漏れの心配はありません。

Q.ユニット配管へのダメージの心配はありますか?例えば、ユニットホースにフッ素加工をしていますが、影響はありますか?

A.Dr.Nanoが作るナノバブル水の原料は、水道水と溶解している空気になります。ですので、通常の水道水を通して問題がない素材に対して、影響があるとは考えられません。

Q.Dr.Nanoの取付に際し、本体の向きは関係ありますか?

A.Dr.nanoの取付向きは性能には関係ありません(ただ、ドクターに確認頂いたり、写真などを取られる場合には、ロゴが正面になる方がよいかもしれません)

Q.JWWAの認証は取得していますか?

A.Dr.Nano for Dental は、公益社団法人日本水道協会(JWWA)認証の給水用具です。(認証登録番号:Z-390)

【耐久性について】

Q.本体のABSの耐久性はどうですか?その他、弱点はありますか?

A.ABS素材は、酸やアルカリに強い、剛性に優れ、耐衝撃性、曲げ疲労性、引っ張りなどに強い、耐熱性、耐寒性に強いなどの特徴があります。自動車や家電製品、住宅用建材、家庭用品などで使われていることから耐久性は十分あります。
弱点は耐光性で、日光、紫外線で強度が劣化することですが、Dr.Nanoの取付箇所はジャンクボックス内ですので、問題はありません。

Q.故障の原因となることはありますか?

A.動力部品や消耗品など物理的に故障の原因となる部分がありませんので、壊れづらいと思われます。法定耐用年数までの長期メーカー保証がございます。

Q.法定耐用年数は何年ですか?

A.法定耐用年数は5年です(医療機器/その他のもの/その他のもの)。
リース・レンタル期間はその70%以内で、最大3.5年になります。
*経費参入など最終的な税務のご判断は、顧問の税理士にご確認下さい。

Q.メーカー保証はありますか?

ユーザー登録を頂きますと、5年間の製品保証が有効となります。通常の方法で使用した製品が、万一故障した場合、故障品をお送り頂ければ、代替品(同等品)に交換いたします。
但し、故障によって生じた経済的損害や二次災害、交換工事代などは保証には含まれない点、ご了承ください。

【その他】

Q.Dr.Nanoによりナノバブル水が作られることや、元の水道水とは違うことを簡単に確認する方法はありますか?

A.ナノバブルは目に見えない大きさですので肉眼ではわかりません。通常は粒度分布計で計測したり、暗室でレーザー光を投射するなどの方法で確認します。しかし、これらの方法はあまり簡単な方法ではありません。
経験的に、最も簡単にナノバブル水を感じることができるのは、味覚やのど越しでの官能試験です。例えば水道の蛇口からDr.Nanoを通した水と、通さなかった水とを比べると、前者はなめらかな水になっていることで、違いが確認頂けると思います。
*ユニットにDr.Nanoを取り付けてからのテストは、除菌が終わってからにして下さい。安心して飲める水道水(頻繁に使っている蛇口など)でのテストをお勧めします。
*人によって感覚や表現は異なりますが、舌触りが良い、のど越しががよい、切れが良い、スッと入る、染み込むようだなどのコメントを頂いています。

Q.取付後のDr.Nanoが壊れておらず動作していることを確認するにはどうすればよいですか?

A.まずはDental EZ-Dipを使って除菌状況を確認いただくことをお勧めします。除菌がされていればDr.Nanoが作動し、バイオフィルムの付着がない状況が続いていることが確認できます。
十分除菌が済んだユニットであれば、元栓が同じである水道水を比較して頂くと、上記のような味覚やのど越しで確認することが出来ます。
Dr.Nanoが作動し、ナノバブル水がユニットに給水されているにも関わらず、Dental EZ-Dipで菌が検出される場合には、おおもとの水道水が汚染されているケースや塩素濃度が低いことが考えられます。
貯水タンク、ポンプなどに遡って、検査されることをお勧めします。